その後のキャリアはどうなる? オトナ留学で得した人、損した人
2018/05/01(火)
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一体いくらお金がかかるのかが見えない!

Q.  今留学資金を貯めてますが、実際留学って1カ月いくらくらいかかるの? 節約の方法はある?

A. 節約ポイントは“食”と“住”。使うべきときは使うというメリハリも大切

渡航する都市や、学校の種類、学ぶ内容、為替レートによって異なるため一概にはいえませんが、たとえばアメリカに1カ月語学留学するのであれば、授業料と滞在費として約30~40万円くらいを見積もっておくとよいでしょう。これにプラスして、往復航空券、海外留学生用の保険、おこづかいなどが必要です。現地でアルバイトをしたい場合は、就労を許可されているビザが必要なことにも注意しましょう。ワーキングホリデー、有給インターンのほか学生ビザであっても一定の条件のもとアルバイトが許可されている国もあるので、事前に調べておくとよいでしょう。節約方法として多くの人があげるのが「ルームシェア」そして「自炊」。住まいと食事を工夫することで、節約できそうですね。とはいえ留学期間は限られた貴重な時間。普段は学校にランチを持参して節制しつつ、旅行や舞台鑑賞など使うべきときはためらわずに使う、というメリハリが大切です。

“得した人”の実態は?

「家電や調理器具などどうしても必要なものは、メルカリ、ジモティーの様な個人同士の売買サービスや日本人コミュニティー(あれば日本人会など)で帰国する方から譲っていただいたりしていました」(3)

「社会人留学のいいところは、お金をある程度は用意してから留学できること。また日本にいる間に、海外在住でもノマドワークできる日本の企業を見つけておくのもひとつの手。私は出版社の海外特派員としてニューヨークのカフェめぐりの記事を書かせてもらえることになっていたので、その収入もありました。カフェをめぐりはアクティブに過ごすモチベーションにもなったし、一石二鳥でした」(5)

「複数名受け入れるホームステイ先にグループで泊まり、いろいろ分担しました」(8)

“損した人”はどんな人?⇒お金をかける優先順位が曖昧な人

留学にはお金がかかるもの、十分なお金を貯めてからと考えるのが負担なら、留学中にアルバイトできる環境をつくるのも手です。とはいえバイトばかりで勉強がままならないとなると本末転倒。先々のことを考えて家賃を節約できるところに住むなど、固定費を抑えておくとよいでしょう。

「ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在していたとき、はじめは大好きなシドニーで暮らしていたのですが、なにしろ物価が高い! しかもバイト代も安く働きづめの生活に。結局少し物価が安いパースに引っ越しました。するとよい仕事が見つかり、現地で旅行を楽しむお金の余裕もできました」

Photo: Getty Images   Realization & Text: Tomoko Hachiya

  • Adviser
    「女子Ryu」  編集長 若松千枝加さん
    女性向けの最新留学情報を掲載するウェブマガジン 「女子Ryu」。留学プラン掲載数は千以上。http://www.joshiryu.com

  • 留学で“得した”体験を提供してくれた人は……

    1.ビデオグラファー&ビデオエディター(30歳)。29歳から30歳の間に8カ月間アメリカのロサンゼルスに留学。留学前は海外情報を扱うことが必須の映像制作会社に勤めていたにもかかわらず、英語が喋れないのがコンプレックスだったが、留学で克服! 仕事の幅も広がった。

    2.会社員(29歳)。28歳の3週間のマルタ島留学。現地で交友関係を広げてマルタ大使とも知り合いに。そのコネクションを日本で勤務する会社の上司にも紹介できるほどになった。

    3.食品輸入商社勤務(29歳)。27〜28歳のときにフランスのリヨンに約1年間留学。語学学校終了後、有期雇用で働いていた現地企業の縁で現在日本で勤務する企業に就職。日常的にフランス語を使うポジションで学びを活かす。

    4.海外ブランドPR (41歳)。30歳から31歳の間に、アメリカ ニューヨークに10カ月留学。帰国してからは同じ仕事に従事しているが、留学前とは違い、日常的に本国とやりとりをするポジションへとステップアップしている。

    5.ビューティエディター(34歳)。 26歳から27歳までニューヨークに留学。留学前にやっていたモデルの仕事に違和感を持ち、キャリアを考え直すために留学を決意。現在は留学中に書いていたブログが認められ、エディターにキャリアチェンジ。

    6.クリエイティブエージェンシー勤務(32歳)。19歳(3カ月) 21歳(3カ月)でニューヨークに留学。大学時代にニューヨークのモデルエージェンシーとPRエージェンシーでインターンを経験。帰国後日本の大学を卒業し、新卒でニューヨークの広告会社に就職。現在勤続6年目。

    7.ITコンサルタント(48歳)。 27から29歳までアメリカに2年間留学。 留学前は、金融機関の総合職勤務だったのが、留学を経てアメリカの企業でコンサルタントにキャリアチェンジ。

    8.会社員(40歳)。 27歳のときにオーストラリア、アメリカに合計6カ月留学。 勤務していた企業からの補助金があったため、支出を抑えられた。現在のキャリアは留学前と変わらずだが、業務に必要な英語力をブラッシュアップできた。

    9.現在留学中(31歳)。2017年の夏からデンマークに留学し、現在はインターンとして現地企業で勤務。語学の習得とともに、仕事に関連するギャラリーをめぐったり街をすみずみまで歩き回ったり、積極的にカルチャーを吸収中。

    10.留学補佐(39歳)。24歳から25歳までオーストラリアにてワーキングホリデーで滞在。留学前は出版社に勤務し、オーストラリアでは飲食系のアルバイトを経験。その後現地で出会った人と結婚し出産。家族で各国を転々としたが、最近ニュージーランドで留学補佐の仕事を始める。

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