真実2
着るべき服を誰も教えてくれなかった
チャールズ皇太子の婚約者として、初めて公の場所に2人で出席したときダイアナ元妃は黒い、オフショルダーのタフタのドレスを着ていた。「そのドレスを着ても問題ないと思った。私と同じ年頃の女性たちがそういう服を着ていたから。そのときの私は、今の私のように王室のレディとして見られるのが嬉しくなかった。チャールズ皇太子の書斎に入って行ったとき、彼に『どの服で行くつもりではないよね?』と言われたのを覚えているわ。私は『そのつもりです』と答えたわ」。その後皇太子は、王室の人が黒を着るのは喪に服すときだけだとダイアナ元妃に告げたと言う。ただ黒はシックだと思ったから選んだと当時を振り返る元妃。「その夜、初めて教えてもらったの」。
Photo: Getty Images, Aflo Translation & Text: Yoko Nagasaka