元妃の弟スペンサー伯爵チャールズの弔辞に拍手喝采
そのほかに葬儀で注目を集めたのは、元妃の弟スペンサー伯爵チャールズの英国王室に対する攻撃とも取れる弔辞。姉のダイアナ妃が「王室の称号を必要としなかった」ことを称賛し、ウィリアム王子とハリー王子を守ることを誓う内容だった。
「姉のダイアナは想像力と愛情を持って2人の息子たちを育ててきました。私たちも同じように最善を尽くし、彼らが義務や伝統に縛られることなく、自由に行動できるようにサポートすることをここに誓います。彼らの受け継ぐ地位や伝統には敬意を払っていますが、私たちは皆様同様、彼らにも人生を謳歌する権利があると感じています」
弔辞が終わると寺院内からも寺院外からも拍手喝采。でも当の本人は疲れと感情の高まりでほとんど覚えていないのだという。先日BBCの取材に応じたスペンサー伯爵チャールズは当時を振り返り、「直接的な表現は使っていなかったと思う。でも私が話したことは全て本心。誰かを攻撃するつもりはなかった。ダイアナに追悼の意を捧げたかっただけ」と語っている。
その一方でエリザベス女王のゴッドサンでもあるスペンサー伯爵チャールズは、女王とその弔辞について話し合ったことは一度もないのだとか。でも共通の知り合いが「彼には自分の気持ちを伝える権利があります。彼の姉の葬儀ですから」と女王がコメントしているのを聞いたという。
Photos: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara From TOWN&COUNTRY