没後20年を迎えるダイアナ元妃の葬儀を振り返る
2017/08/15(火)
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葬送の列

ダイアナ元妃の準国葬が執り行われ1997年9月6日の午前9時、ダイアナ元妃の棺桶はケンジントン宮殿からウェストミンスター寺院まで葬列を伴って運ばれた。大砲の台車に乗せられた元妃の棺桶は馬に引かれ、毛皮の帽子を被った近衛兵に両サイドを守られながら移動。王旗がかけられた棺桶には、白いユリの花と「Mummy(ママ)」と書かれた封筒が添えられていたのだそう。葬送行進が目の前を通ると、人々は「ダイアナ妃、愛しているわ」などの声をかけ、涙を流しながら花束を投げた。

エリザベス女王は、妹マーガレット王女や長女アン王女など、王室メンバーと反旗を揚げたバッキンガム宮殿の前に整列。棺桶が目を通ると一同は頭を下げて見送った。ダイアナ元妃を乗せた台車が宮殿前の大通り(The Mall)に差し掛かると、ウィリアム王子、ハリー王子、チャールズ皇太子、エジンバラ公フィリップ王配、元妃の弟スペンサー伯爵チャールズの5人も葬送の列に参加。

当時12歳だったハリー王子が亡き母の棺桶の後ろについて歩く姿は、多くの人々に強烈な印象を与えたはず。現在32歳になったハリー王子は、当時を振り返り「母を亡くしたばかりなのに、母の棺桶の後ろについて歩かなければならなかった。しかも数千人が近くで見守り、数百万人がテレビを通じて観ている中で。どんな状況であれ、子供にそういったことをさせるべきではない」と米『ニューズウィーク』誌にコメント。

元妃の弟スペンサー伯爵チャールズもBBCラジオ4に出演した際、「両王子は葬送に参加したがっている」と嘘をつかれたことを告白し、「奇妙で残酷なやり方だ」と批判した。

Photos: Getty Images Translation: Reiko Kuwabara From TOWN&COUNTRY

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