特集
2017/05/01(月)
古くて新しい京都へ!

京都の注目&最新アートスポット7選

ご存知の通り、寺社仏閣やミュージアムにたくさんの美が満ちている京都。今この時期の京都でしか見られないお宝や、世界中から集まる個性的なフォト・アート、クリエイターがレコメンドするアートスポットまで。『エル・ジャポン』5月号よりピックアップしてお届けします。

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今回京都では「机上の愛」と改題して発表される「机上の楽園」テーブルの上の小さな小宇宙に広がるエロスとタナトス。会場の両足院(建仁寺内)は通常は非公開の塔頭。池の周りに苔や岩が配された庭の眺めも素晴らしい。荒木の写真で死を思うにふさわしい空間だ。/「机上の愛」2016年 @Nobuyoshi Araki, Courtesy of Taka ishii Gallery

愛に潜む生と死の気配

荒木経惟/両足院(建仁寺内)

エロスと同様、タナトス(死)も荒木の重要なモチーフだ。「机上の愛」は荒木が妻陽子の死後、自宅のバルコニーを廃虚の楽園に見立てた「Aノ楽園」、人形と枯れかけた花で構成した「楽園は、モノクローム」などに続くシリーズ。怪獣のオブジェや花にバラバラになった人形などが配される。「天国の中に地獄がないと天国にならないんだよ」と荒木はいう。生と死、両極の要素が混ざり合って官能的な風景になる。

  • VENUE
    両足院(建仁寺内)
    京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町591
    10:00~17:00 ㊡水(5月3日除く)、4月20日、5月8日 \800

Text: NAOKO AONO, KEIKO KAMIJO (Yanagihara)
Photo: AFLO, GETTY IMAGES

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