古くて新しい京都へ!
京都の注目&最新アートスポット7選
ご存知の通り、寺社仏閣やミュージアムにたくさんの美が満ちている京都。今この時期の京都でしか見られないお宝や、世界中から集まる個性的なフォト・アート、クリエイターがレコメンドするアートスポットまで。『エル・ジャポン』5月号よりピックアップしてお届けします。
愛に潜む生と死の気配
荒木経惟/両足院(建仁寺内)
エロスと同様、タナトス(死)も荒木の重要なモチーフだ。「机上の愛」は荒木が妻陽子の死後、自宅のバルコニーを廃虚の楽園に見立てた「Aノ楽園」、人形と枯れかけた花で構成した「楽園は、モノクローム」などに続くシリーズ。怪獣のオブジェや花にバラバラになった人形などが配される。「天国の中に地獄がないと天国にならないんだよ」と荒木はいう。生と死、両極の要素が混ざり合って官能的な風景になる。
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VENUE
両足院(建仁寺内)
京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町591
10:00~17:00 ㊡水(5月3日除く)、4月20日、5月8日 \800
Text: NAOKO AONO, KEIKO KAMIJO (Yanagihara)
Photo: AFLO, GETTY IMAGES