街歩きを楽しみながら写真のアートを見る
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2017
今年で5回目になる KYOTOGRAPHIE は、歴史や文化が蓄積された京都で開かれる国際的な写真祭。日本や海外の貴重なコレクションが京都ならではの雰囲気ある歴史的建造物やモダンな近代建築に並ぶ。伝統工芸や最新のテクノロジーとコラボレーションすることも。今年の会場は京都市内の16カ所、参加作家は国内外から20名以上。普段は非公開の場所もあり、京都の奥座敷をのぞくことができる貴重な機会だ。会場によっては和の空間や美しい庭と写真のマリアージュが楽しめる。若手作家のフレッシュな表現に出合える「KG +2017」も同時開催。
(左)両足院(建仁寺内)での昨年の展示風景。(中) 趣のある格子戸を開けると最新の写真アートが待っている。国の登録有形文化財の無名舎。 (右)『TOILETPAPER』マガジンによる2017年のメインビジュアル。 Photo: TAKUYA OSHIMA
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2017」のテーマは 「LOVE」。私たちがさまざまな対象に対して抱く特別な感情 を表現した写真が並ぶ。人間にとって欠かせないものである にもかかわらず、とらえどころがなく、その存在が危うく なっているものでもある。恋人、家族、友人、さらには社会 的なものまで、いろいろな形の愛を写真家たちはどう捉える のだろう。若手からベテランまで、多彩かつ個性的な愛の表 現が見られる。
(右上)南アフリカのヴィジュアル・アクティビスト、ザネレ・ムホリ(FORUM KYOTO)。/ザネレ・ムホリ「Bhekani, Mayotte」Luma Arlesでの展示風景2016年© Zanele/Stevenson/Yancey Richardson (下)ルネ・グローブリ(京都文化博物館別館2階)。妻リタとの新婚旅行を撮った。/ルネ・グローブリ「The Eye of Love, # 535」© René Groebli, The Eye of Love, # 535,1953. Courtesy Galerie Esther Woerdehoff,Paris(左下)荒木経惟「机上の愛」(両足院 (建仁寺内)) 。/荒木経惟「 机上の愛」2016年 © Nobuyoshi Araki, Courtesy of Taka Ishii Gallery
(右上)「amour, amours - アニエスベー フォトコレクション 」( 美 術 館「 えき 」KYOTO)。アニエス・ベー自身がセレクト。/ オリヴィア・ビー「Pre-Kiss」2010年 © of the artist and Collection agnès b(右下) ハンネ・ファン・デル・ワウデ(嶋臺ギャラリー)。老夫婦の日常を撮る。/ハンネ・ファン・デル・ワウデ「エミーとベン、ベッドにて」《Emmy' World》シリーズより、2013年© Hanne van der Woude(左)ラファエル・ダラポルタ(京都文化博物館別館1階)。人類最古の壁画が残るといわれるフランスのショーヴェ洞窟を撮影。/ラファエル・ダラポルタ「The elusive Chauvet – Pont-d’Arc Cave(Éditions Xavier Barral) 」2016年 © Raphaël Dallaporta / Éditions Xavier Barral
(左下)フランス国立ギメ東洋美術館・写真コレクション(虎屋 京都ギャラリー)。/山茂堂『結婚式』1870年代© MNAAG(上)トイレットペーパー(ASPHODEL)。/Photography by TOILETPAPER: Maurizio Cattelan and Pierpaolo Ferrari(右下)ロバート・メイプルソープ(誉田屋源兵衛 竹院の間)。建築家、ピーター・マリーノのコレクション。/ロバート・メイプルソープ「Tulip」1984年 © Robert Mapplethorpe Foundation. Used by permission.