古くて新しい京都へ!
京都の注目&最新アートスポット7選
ご存知の通り、寺社仏閣やミュージアムにたくさんの美が満ちている京都。今この時期の京都でしか見られないお宝や、世界中から集まる個性的なフォト・アート、クリエイターがレコメンドするアートスポットまで。『エル・ジャポン』5月号よりピックアップしてお届けします。
「伊藤若冲展」/相国寺承天閣美術館
生誕300年の去年、東京では長い行列ができた若冲。信心深い彼は京都・相国寺の大典和尚と親しく交わり、禅の教えを乞うた。そのため、相国寺には若冲作品が多く残る。開催中の「伊藤若冲展」後期展示は酉年にちなんで若冲が特に愛した鶏を始め、鶴や鴨、叭々鳥などさまざまな鳥の豊かな表情を描いた作品を展示。中でも初公開の《鸚鵡牡丹図》《岩上鷹図》に注目だ。鳥の他にも薄墨の間に白い線が浮き出る「筋目描き」が美しい《牡丹図 南海賛》などが初公開される。床の間など若冲の空間が見られる常設の重文《鹿苑寺大書院旧障壁画》も忘れずに。
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DATA
京都市上京区今出川通烏丸東入ル
Tel. 075-241-0423
~5月21日
10:00~17:00 会期中無休
一般¥800
www.shokoku-ji.jp
Text: NAOKO AONO, KEIKO KAMIJO (Yanagihara)
Photo: AFLO, GETTY IMAGES