チャールズ皇太子、王位継承者一位の地位はウィリアム王子に譲らない
「ダイアナ妃を死に追いやったプリンス」として国民からの人気が凋落。今なお、王位は息子のウィリアムに譲るべきだという意見も多いチャールズ皇太子を4年にわたり綿密にリサーチした伝記作家サリー・ベデル・スミスが明かす、皇太子の真の姿とは?
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粘り強い伝記作家サリー・ベデル・スミスは今週、ペンギン・ランダムハウスから伝記本『Prince Charles: The Passions and Paradoxes of an Improbable Life(原題)』を発表した。これは次期英国君主の人生を徹底的に調べ、まとめ上げた作品である。チャールズ皇太子は母であるエリザベス女王と異なり、愛されるキャラクターとは言えない。この作品でスミスは、感傷的で、理屈を超えて愛される、ダンボのような耳を持ったチャールズ皇太子に手をゆるめることはない。しかし彼の姿は共感を呼び、愛情すら抱かせる。
若い頃、尊大な父親(「フィリップ王配は支配者的な男性の典型」だとスミスは言う)にいじめられていたチャールズは、常に認められたいと思って生きてきた。義務感と、ほんの些細なものであっても過ちを犯すことに対する恐怖に怯えていたチャールズは慣習に従うことを好み、善意に満ち、父親にそうするべきだと言われたからダイアナと結婚した。彼がどんなにカミラ・パーカーを愛していたとしても、彼女は妃の合格レベルには達していなかったのである。
スミスは彼女の研究テーマであるチャールズ皇太子が「バラの蕾」だった時期についてこう語る。「彼の子ども時代を運命づけていたものは、私には完全には理解できません」。8歳のとき、彼は公式な昼食会に出席するために(父フィリップ殿下の母方の実家)マウントバッテン家を訪問する。出席者にはワイルドストロベリーが出されたが、チャールズはそのイチゴから几帳面に茎を摘み取っていたという。それを見たマウントバッテン伯爵はこう言った。「だめだ、だめだ。茎を持ってイチゴに砂糖をつけるんだ」。
「そう言われたチャールズ皇太子はイチゴに茎をくっつけようと頑張りました。彼はただ、褒められたかったのです」。
Translation : Yoko Nagasaka
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From ELLE UK