グラミー賞2014のノミネートを分析!
先日発表された2014年のグラミー賞候補。現地時間の2014年1月26日に授賞式が行われる音楽界最大のアワードで、栄冠に輝くのは? 音楽ジャーナリストの伊藤なつみさんが今回のノミネーションをわかりやすく解説。授賞予測も!
予想外の最優秀新人賞候補、ジェイムス・ブレイク
そして最優秀新人賞。ロンドンのクラブシーンから斬新な手法で音楽を発表してきた21世紀の天才ジェイムス・ブレイクがこのタイミングで入ってきたのは想定外。何しろ既に2枚のアルバムが高く評価され、日本でも人気が高い。長身のイケメンとあり、ライヴでは歓声があがるほど。今春にはカニエ・ウェストやJay-Zとスタジオに入ったことがニュースになり、アメリカのガールズバンドwarpaintのテレサ・ワイマンと付き合っていることも話題に。
前述のケンドリック・ラマーとマックルモア&ライアン・ルイスの説明は省略し、ケイシー・マスグレイヴスはアメリカのテキサス州出身のカントリー・シンガー。自主制作アルバムを3枚発表し、今年メジャー・デビュー。親しみやすい音楽で今後の活躍が期待できそう。
エド・シーランはジェイムス・ブレイクと同じで、母国イギリスでは既に人気者。シンガー・ソングライターとしてエルトン・ジョンを筆頭にその才能が高く評価されていて、昨年イギリスの《ブリット・アウォード2012》で、大物を押さえて最優秀ブリティッシュ男性ソロ・アーティスト賞と最優秀新人賞を受賞。ワン・ダイレクションやテイラー・スウィフトの曲作りも参加し、ヤングセレブに友人が多いことでも知られている。
さて誰が受賞するかというと、ここは全く予想が付かない。イギリス勢の2人とも大好きだけれど、ケンドリック・ラマーに獲ってほしいところ。
この他にも注目したい部門賞は多々あるし、グラミー賞はアメリカ最大の音楽賞のお祭りとあって、当日の派手なパフォーマンスや豪華な共演は絶対に見逃せないところ。しかもパフォーマンスしたアーティストが受賞する確率がとても高いので、そこもチェックしながら、あなたもぜひ予想してみて。
Text: Natsumi Itoh
-
【年間最優秀レコード候補】
「ゲット・ラッキー」ダフト・パンク&ファレル・ウィリアムス
「レディオアクティヴ」イマジン・ドラゴンズ
「Royals」ロード
「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」ブルーノ・マーズ
「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」ロビン・シック feat. T.I. & ファレル
【年間最優秀楽曲候補】
「ジャスト・ギヴ・ミー・ア・リーズン」 P!nk ft. Nate Ruess
「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」ブルーノ・マーズ
「ロアー ~最強ガール宣言!」ケイティ・ペリー
「Royals」ロード
「Same Love」マックルモア&ライアン・ルイス Featuring Mary Lambert
【年間最優秀アルバム候補】
「ザ・ブレスド・アンレスト」サラ・バレリス
「ランダム・アクセス・メモリーズ」 ダフト・パンク
「グッド・キッド、マッド・シティー」ケンドリック・ラマー
「The Heist」マックルモア&ライアン・ルイス
「レッド」テイラー・スウィフト
【最優秀新人賞候補】
ジェイムス・ブレイク
ケンドリック・ラマー
マックルモア&ライアン・ルイス
ケイシー・マスグレイヴス
エド・シーラン
-
第56回グラミー賞受賞式 2014年1月27日(月)午前9:00より、WOWOWプライムにて放送予定。