グラミー賞2014のノミネートを分析!
先日発表された2014年のグラミー賞候補。現地時間の2014年1月26日に授賞式が行われる音楽界最大のアワードで、栄冠に輝くのは? 音楽ジャーナリストの伊藤なつみさんが今回のノミネーションをわかりやすく解説。授賞予測も!
生演奏を見直したダフト・パンクに注目
第56回グラミー賞ノミネート作品が2013年12月6日に発表された。対象になっているのは2012年10月1日から2013年9月30日までにアメリカでリリースされた作品。そのためケイティ・ペリーのようにシングル「ロアー~最強ガール宣言!」は入っていてもアルバムは対象外ということがある。
予想通りだったのは、 EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が席巻するアメリカ音楽市場に対し、“感情のこもった音楽を見直そう”と生演奏を重視したダンス・ミュージックを突きつけたダフト・パンクの活躍。主要2部門に加え、計5部門にノミネートされた。70年代のディスコブームを牽引したカリスマ的存在であるナイル・ロジャース(シック)を筆頭に、アルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』には御大のジョルジオ・モロダー、ポール・ウィリアムズからファレル・ウィリアムス、ジュリアン・カサブランカス(ザ・ストロークス)、インディーズ界のカリスマのパンダ・ベア(アニマル・コレクティヴ)などの豪華ゲストが参加した贅沢な仕上がり。2013年上半期のダンス/エレクトロニック・シーンでダントツの売上を誇っていたし、フランス人のデュオとはいえ、アメリカのミュージシャンのゲストが多く、反響の大きさからいっても受賞はありかも。
Text: Natsumi Itoh
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【年間最優秀レコード候補】
「ゲット・ラッキー」ダフト・パンク&ファレル・ウィリアムス
「レディオアクティヴ」イマジン・ドラゴンズ
「Royals」ロード
「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」ブルーノ・マーズ
「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」ロビン・シック feat. T.I. & ファレル
【年間最優秀楽曲候補】
「ジャスト・ギヴ・ミー・ア・リーズン」 P!nk ft. Nate Ruess
「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」ブルーノ・マーズ
「ロアー ~最強ガール宣言!」ケイティ・ペリー
「Royals」ロード
「Same Love」マックルモア&ライアン・ルイス Featuring Mary Lambert
【年間最優秀アルバム候補】
「ザ・ブレスド・アンレスト」サラ・バレリス
「ランダム・アクセス・メモリーズ」 ダフト・パンク
「グッド・キッド、マッド・シティー」ケンドリック・ラマー
「The Heist」マックルモア&ライアン・ルイス
「レッド」テイラー・スウィフト
【最優秀新人賞候補】
ジェイムス・ブレイク
ケンドリック・ラマー
マックルモア&ライアン・ルイス
ケイシー・マスグレイヴス
エド・シーラン
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第56回グラミー賞受賞式 2014年1月27日(月)午前9:00より、WOWOWプライムにて放送予定。