特集 2014/12/25(木)

音楽と官能。私たちの生活に欠かせないこのふたつを、音楽に精通するエッセイストでありディレクターの湯山玲子さんが大胆に、かつ深く語りつくす新連載「エロスと音楽」がスタート! 初回は、ソウルミュージックが官能に効く理由を分析。デートシーズンに使えるセクシーな気分を盛り上げるソウルミュージックのおすすめナンバーも紹介します!

>
<

男女デュオ、ピーチズ&ハーブは、タイトルもそのまま仲直りセックスの興奮を描いた「恋の仲直り~Reunited('79)」で日本でも有名。

4/4

官能のエナジーを奮い立たせるソウルバラード

 ちなみに、このソウルバラード系、下心アリアリ系のデート時だけでなく、いつもiPodで浴びるように聴いて、「いつでも準備オッケーの体質」に自分自身を改造するぐらいのことをやってもいい。

なかでも、「意中の相手のデートだったにもかかわらず、何事も無く別れて帰宅中」という、常識的にはあきらめモードに転じるはずのひとり帰宅時に「ソウル・バラード」を聴きまくるのはオススメ。その意図は、ついつい自分から勝手に消火してしまいがちな官能と情熱の炎を持続させることで、ネクストに繋げるという戦略だが、聴いているうちに急にソノ気になっちゃったりしたら、逆にラッキー。

そうなったら、相手の家の近くまでタクシーを走らせ、その勢いで想いのたけをぶつけるのもまたよし。アイズレー・ブラザーズの「Make Your Body Sing」ドラマティックスの「In The Rain」オージェイズ「Cry Together」スタイリスティックス誓い(You Make Me Feel Brand New)」などの古典、最近ではディアンジェロブラウン・シュガー」などが、そんなアナタの「恋ゆえに常軌を逸した」行動の心強い応援歌になってくれるだろう。

  • 湯山玲子(ゆやま・れいこ)/著述家。ディレクター。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。学習院大学卒。サブカルチャーからフェミニズムまで横断したコラムで人気。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)などがある。

「【第1回】倦怠期のカップルにソウルが効く理由」トップへ

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト