老舗ミニシアターは映画マニアも納得の上映ラインナップ
■シネマカリテ(東京・新宿)
15年前、惜しまれつつ一時クローズした新宿武蔵野館に併設されていたミニシアターが、場所を新たに5年前に復活。新宿駅東南口から徒歩2分という駅近な好立地という、仕事帰りにも便利な恵まれたロケーションにリピーターが多いほか、特筆すべきはそのラインナップ。“なんでもあり”をモットーに、国内外問わず面白いと思った作品を上映しているため、日本では未公開のレアな作品が公開されていることもしばしば。入り口付近にある、スタッフが作品の世界観を表現したお手製のディスプレイも見逃せない。
東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F
http://qualite.musashino-k.jp/
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武蔵野館は昨年11月に改修工事を終えて、リニューアルオープンしたばかり。昔から「新宿の単館系映画館は武蔵野館」と呼ばれているだけに、都内でもココでしか観られないような作品をラインナップ。そのなかでも新宿シネマカリテは武蔵野館のサブレーベル的存在で、FOXサーチライト作品や日本未公開作などの上映に精力的。2012年オープンで比較的新しいのもいい。(よしひろまさみちさん/映画ライター)
■アップリンク渋谷(東京・渋谷)
日本でいちばん小さなマイクロ・ミニシアターも有名なミニシアターの先駆け的存在、アップリンク。館内の3つのスペースでは、映画の上映やイベントなどがデイリーに開催されているほか、チケットなしでも立ち寄れるカフェやマーケットも併設。通好みの単館系の作品からライフワークにスポットを当てたドキュメンタリー、見逃してしまった少し前の話題作など痒いところに手が届く独自路線の作品セレクトでファンも多し。最近では、専門家による政治経済のトークショーや立川志の彦の落語会など、映画以外のカルチャーイベントも豊富。
東京都渋谷区宇田川町37-18
http://www.uplink.co.jp/
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試写でいつも立ち寄っていますが、上映する映画が少しだけ偏っていて好きです。グザヴィエ・ドランなど、才能ある監督の作品にいち早く出会わせてくれたり、ドキュメンタリーでも、食やヨガなどライフスタイルに密着したものが多く、見やすくて、興味深いものばかり。隣接するカフェもいつも活気があって、食を中心にライフスタイルにこだわる映画館ならではのメニューなのだろうなと気になります。それから、スクリーンによってはユニークなソファがあって、ゆったり観られるのも◎。(高山亜紀さん/映画ライター)
コンパクトなサイズ感の映画館なので、プライベートシアターのように楽しめるうえ、スクリーンによっては様々な椅子があるので、好みの座り心地で映画鑑賞ができます。そして、アップリンク1階に併設されているカフェのご飯がもれなく美味しいので、映画の後にご飯を食べながら映画を反芻したり友達と話したりすることができる。もちろん、映画の前の腹ごしらえや一杯嗜むのにも最適。また、3月18日(土)からは、監督作品『イノセント15』を上映予定。連日舞台挨拶もあるので、劇場に通います。(甲斐博和さん/映画監督)