1.『シェルブールの雨傘』(1964年)
愛し合いながらも戦争によって引き裂かれたふたりの悲恋を描く、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のフレンチミュージカルの名作。セリフのすべてがメロディで彩られ、ミシェル・ルグランによる旋律が心を揺さぶる。

2.『アクロス・ザ・ユニバース』(2007年)　
「レット・イット・ビー」をはじめ、ビートルズの曲だけを使ったミュージカル映画。おなじみの曲の数々が登場人物たちの心情を語るように流れ出す。“愛こそすべて”の思いが込められたエンディングも清々しい。

3.『ラスト５イヤーズ』(2014年)
女優の卵である妻と小説家志望の夫。妻の５年間は別れから出会いへと逆行し、夫の日々は出会いから別れへと順番に描かれる。ふたつの時間軸でやるせなく進行していく、オフブロードウェイで上演された舞台の映画化。

4.『ムーラン・ルージュ』(2001年)
キャバレーの高級娼婦と恋に落ちた貧乏な舞台作家。パトロンである公爵に隠れて、密かに関係を続けるが……。バズ・ラーマン監督がマドンナやエルトン・ジョンのヒット曲にのせて描くエモーショナルで切ない恋。

5.『魔法にかけられて』(2007年)
魔女の策略で現代のニューヨークに迷い込んだおとぎの国のお姫様が、バツイチ子持ちのシニカルな弁護士と出会う。ディズニー作品のパロディを盛り込みながら、清く優しくタフなヒロインが愛を見つける姿を描く。
　

　
6.『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(1996年)
主人公はマンハッタンに暮らす裕福な一家。それぞれが恋の悩みを抱えていて……。ジュリア・ロバーツをはじめとするスター俳優たちが語るように軽やかに歌って踊る、ウディ・アレン流ロマンティックミュージカル。