ベッドで言ってみたい名台詞1
「ママはもうパンティを履くのに疲れちゃったの」
Mommy is so sick and tired of wearing pantis.
(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』より)
ジョーダン・ベルフォートの回顧録をベースにしたコメディは、まさにウォール街の天国と地獄、そして男のアメリカン・ドリームが詰まった内容で、景気良くバンバン稼ぐ主人公のドラッグ&セックス三昧の生活がなかなかダメすぎて可笑しいマーティン・スコセッシ監督作。レオナルド・ディカプリオがこれまでにないほど、過激なエロシーンを好演し、SM風のプレイやカーセックス、ドラッグを吸い込みながらの挿入などいろいろ盛りだくさんのなか、印象的なのはパーティで出会った超美人妻ナオミとのリビングルームでのひとコマ。
朝に日課の大げんかを済ませ、夜に機嫌を取り戻して妻ナオミのいるところへ近寄ると、朝とは打って変わって髪も化粧も完璧に決めた彼女が「これからは家のなかでは超ミニスカートしか履かない」と宣言。さらにもうひとつ「もうパンティを履くのに疲れたの」と両足を広げて見せてくるというちょっと過激なシーン。いつでもパーティに出られそうな完璧な姿と、こんなセクシーな台詞を披露できたら、子どものいる夫婦でもセックスレスの心配はゼロかも?
Text: Suzumi Suzuki Photo: Aflo
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鈴木涼美/社会学者、作家。1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。記者として在籍した日本経済新聞社を退社後、執筆業を中心に活動。著書に『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)や『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『愛と子宮に花束を』(幻冬舎)など。2017年8月8日には新著『おじさんメモリアル』(扶桑社)を発売。同名小説を原作とした映画『身体を売ったらサヨウナラ』が絶賛上映中。
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