特集
2015/10/28(水)
ワークガールに捧ぐ!

キャリアお悩み相談室【Vol.1/『AERA』編集長・浜田敬子さん】

ワークガールにとって仕事に関するお悩みは尽きないもの。6月に開催された働く女性のためのイベント「エル・ウーマン・イン・ソサエティ」に登壇した『AERA』編集長の浜田敬子さんが、読者のリアルな声に回答。女性ならではの働き方やキャリアアップの悩みにズバリお答えします!

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圧倒的にいい仕事をして信頼を得ること

お悩み1
営業職ですが、お客様からの目線で「女性がきたのか」という捉え方をされることがたまにあります。
 
浜田さんの回答
私が社会人になった27年前は、本当に働いている女性が少なく、「え?女性が来たの?」的な顔をされることはしょっちゅうでした。それからこんなに時間が経ってもまだ同じことが繰り返されているんですね。
 
私の場合、今はさすがに取材先やクライアントにそんな顔をされることはなくなり、「女性初の編集長」という肩書をフルに生かしていますが、10年前に副編集長になった当時はまず社内で、とくに男性部下に「なんで女の言うことを聞かなくちゃいけないんだよ」という顔を露骨にされました。悔しくて、涙が出そうになりましたが、絶対に彼らの前で涙を見せないと意地になっていて……。
 
そんな彼らの態度が変わったのは、私が彼らの原稿を何度も見ることを繰り返してからです。おそらくお互いに付き合いにくいと感じていたので、担当を変えてもらうこともできたと思います。私も正直、年上や同世代の男性部下の原稿を担当するのは気が重かったのですが、ずっと避けるわけにもいかない。副編集長として彼らの原稿に手を入れたり、書き直してもらったりしたのですが、その指示が的を得ている、納得できると感じてもらったのでしょうか。半年ぐらい経つうちに、関係が穏やかなものになっていきました。
 
私は社内外の男性で「女の子」扱いする人に対する解決はたったひとつだと思っています。圧倒的にいい仕事をすること。誰もが文句を言えない成果を残すこと。取引先にだったら、誰よりもいい提案をすること。そうすれば男か女かなんて関係なくなり、信頼してもらえる。そしてそうやって得た信頼は絶対に強いと思います。

  • 浜田敬子さん/『AERA』編集長
    1989年朝日新聞社入社、前橋、仙台支局や『週刊朝日』編集部を経て'99年から『AERA』編集部。女性の生き方や雇用問題などを取材、2004年から同副編集長。2013年に同編集長代理、2014年4月から現職。一児の母。テレビ朝日「モーニングショー」の火曜日レギュラーコメンテーターなども務める。

photo : Getty Images

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