本気でチェック! 女性を搾取する隠れブラック企業診断
2018/06/05(火)
> <

3/10

出世している人がタコとイカばかり。これぞ類友的墨色企業。

Illustration: Makomo

3.出世した人の性別・学歴が似ている

国籍や性別、学歴で差別せずチャンスを平等に与える企業マネージメントは、はっきり言って面倒くさく、難易度が高いのです。余裕があり人事制度設計がしっかりした組織しかできません。
 
すべての人にチャンスを与えれば失敗する率も当然高くなるので、失敗した際のリスクを吸収するだけの能力がある、自分から責任を取れる人材(上司)が必要になってきます。でもそれは面倒くさいので、最初から安全だと思われる、リスクの低い人だけに任せ、責任を取る必要がありそうなことはそもそもやらない。余裕のないブラック企業はマネージメントが楽なのでこのような手段をとります。年功序列制を維持する企業が多いのも、そのほうが社員の不満を抑えられてコントロールしやすいからです。こういったなかでは出産や育児がどうしても関わってくる女性は、バリバリ仕事をしていこうと頑張っても不利になってしまいます。実はチャンスを積極的に与えないマネージメントはラクチンなので、皆さんが知っている“ホワイト企業”にも多いです。

Supervisor: Ryo Nitta

  • Illustration: Makomo

  • 新田龍(にった・りょう)
    1976年奈良県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。働き方改革総合研究所株式会社代表取締役、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員、ブラック企業アナリスト。複数のブラック企業での経験から、契約違反や不当要求など法律では裁ききれない企業の違法行為を司法やマスメディアと協同し解決に導くなど活動する傍ら、企業側の脱・ブラック化のためコンサルティングも手掛ける。「週刊ニュース深読み」(NHK)、「さんまのホンマでっか⁉TV」(フジ)などメディア出演ほか、『ワタミの失敗』(KADOKAWA)、『30代で必ずはじめること、やめること』『「伸びる社員」と「ダメ社員」の習慣』(明日香出版社)など著書多数。

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト