本気でチェック! 女性を搾取する隠れブラック企業診断
2018/06/05(火)
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わんこ何杯空にしてもこぼしまくってる人、大食い選手権ではまず失格。成績よければプロセス無視な管理職はイヤだ。

Illustration: Makomo

2.成果主義で出世できる環境

健全な企業における「上司」とは、人格が素晴らしかったり、部下に響くポイントをつかんでやる気を出させることができる人。ですがブラック企業では、人材の層が厚くないので、上司になるために必要な人柄やマネジメント能力ではなく、営業数値や業績だけで評価された人が出世してしまうことが多い。そういう人は自分のやり方を押し付けがちです。人格に問題があったり、部下をケアしなかったりといった上司としての能力が欠けている人が増え、部下は疲弊していくことが多いです。20年ほど分析してきましたが、辞めていく人の理由ベスト3はずっと変わっていないのです。「人間関係の問題」「仕事がつまらない」「報酬が合わない」。順位こそ入れ替わりますが、この3つは不動です。「人間関係」に上司の問題が大きく入っています。大企業なら異動して能力の低い上司から逃れることもできますが、そもそもブラックな中小企業ではそれができず、異動しても顔を合わせてしまうので辞めざるを得ない。どんな人が上司・管理職になっているか。それを判別すれば、その企業がブラックかどうかはわかるはずです。

Supervisor: Ryo Nitta

  • Illustration: Makomo

  • 新田龍(にった・りょう)
    1976年奈良県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。働き方改革総合研究所株式会社代表取締役、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員、ブラック企業アナリスト。複数のブラック企業での経験から、契約違反や不当要求など法律では裁ききれない企業の違法行為を司法やマスメディアと協同し解決に導くなど活動する傍ら、企業側の脱・ブラック化のためコンサルティングも手掛ける。「週刊ニュース深読み」(NHK)、「さんまのホンマでっか⁉TV」(フジ)などメディア出演ほか、『ワタミの失敗』(KADOKAWA)、『30代で必ずはじめること、やめること』『「伸びる社員」と「ダメ社員」の習慣』(明日香出版社)など著書多数。

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