特集 2017/8/23(水)
女性たちが支えたアメリカン・アートの歴史 Vol.2

女性たちは写真を武器に芸術界に乗り込んだ!

モダン~コンテンポラリーアートのなかで重要な様式や潮流を発信してきたアメリカン・アート。そこにはあらゆる方面で深く関わった女性たちがいた。今も変わらない男性優位の体制のなか、アートシーンを力強く開拓していった女性たちにフォーカスを当て短期集中連載。第2回目は、20世紀中ごろまで次々に誕生し、世界を牽引したアメリカン女性フォトグラファーを特集。

『ハーパーズ・バザー』や『エスクワイア』でも活躍したダイアン・アーバイス(左)。障がい者や異性装者など“フリークス”と呼ばれた人たちを撮影する姿は映画『毛皮のエロス』でも題材にされた。1971年NYにて自死。アニー・リーボヴィッツは現在も精力的にモード誌で活躍。彼女が2016年版「ピレリカレンダー」のために撮り下ろした女性たちの自然体の姿(下部インスタグラム参照)は世界に衝撃を与えたことも記憶に新しい。

Photo: Getty Images

時代によって形を変える写真芸術
 
マージナルな人間像を切り取ったダイアン・アーバス。現在も活躍中のアニー・リーボヴィッツ、ナン・ゴールディン、シンディ・シャーマンなどは力強い視線で時代を切り取り続けている。第二次世界大戦後、フォトグラファーの権利を守るため次々と設立されたマグナムなどの写真家集団、『LIFE』、『TIME』などのグラフ雑誌の台頭など、紙媒体、フィルムネイティブの20世紀を超え、現在はデジタルネイティブの時代。複製技術が変われば私たちの視座も変わってくるはず。

 

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>>次回はアーバン・アートを支えた女性たちを特集

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Text: Ryoko Oh

  • オー・玲子(ライター・リサーチャー)/学習院大学文学部哲学科美学専攻卒。写真通信社、海外誌を中心にフォトリサーチャーとして勤務後、現在アメリカにてライターとして活動。

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