特集
2018/05/04(金)

ワークシーンで実践! 印象アップの声の使い方講座

そこのあなた、「声」で損をしていませんか? ファッションやメイクといった見た目は就活でうるさく教えられるものの、客観視するのがなかなか難しいうえに、その効果も広く知られていないけれど、実は大切なのが声。そこで、ビジネスシーンで使える印象アップの話し方を、声とコミュニケーションのエキスパート、東京女子大学の田中章浩教授にASK。声が人に与える印象を正しく理解して、早速実践すれば滞っていた仕事もうまくいく⁉

> <

6/7

Photo: Getty Images

想定シーン:交渉

声テク5. 尊敬ゲット! 「仕事ができそう」と思われるには?

https://www.youtube.com/watch?v=RN_NSEIYORs
(アンジェリーナ・ジョリーの自信に満ちた声)
 
田中先生のAnswer:嘘でも自信に満ちた風の声を出す

落ち着いた低い声で話していると自分の耳にフィードバックされて、本当は自信がなくても「私は今、自信があるんだ」と脳が勘違いしやすくなります。自分の声が自分の耳にはね返ってくることでどんどん自信が出てきます。台詞ではない部分の“言霊”といえますね。
 
(↓落ち着いた低めの声をもっている女性と、高めの細い声が手に入れるリスペクトの対比がわかりやすい今季のドラマ、「未解決の女 警視庁文書捜査官」)
https://www.youtube.com/watch?v=wBNCT_xHgQ0

Photo: Getty Images

損してる! やってはいけないNG例:自信なさげに話す
絶対にやってはいけないことは、(たとえ謙虚さを示すつもりでも)弱々しく自信なさげに話すこと。笑顔でいるとそれが脳に伝わって幸せな気分になるというのと同様に、少し悲しそうな声で話していると実際に悲しい気持ちになってしまうという実験結果もあります。自信のない声のせいで脳が「自信がない」と思い込んでしまいますので、声の出し方で自分自身に自信をつけることは有効です。

(↓自信がない→声が小さい→さらに自信がなくなる→声がさらに小さく……というデススパイラルがキーポイントの映画、その名も『リトル・ヴォイス』(’98)は反面教師として必見)
https://www.youtube.com/watch?v=AqTaIbDTNnE

Realization: Mirei Hirose

  • ADVISER
    田中章浩/東京女子大学現代教養学部教授。博士(心理学)。東京大学大学院、早稲田大学高等研究所などを経て現職。コミュニケーションを支える認知メカニズムと、その文化差や個人差を中心に、視覚や聴覚などの五感を通して伝わる人間の多感覚コミュニケーションについて研究。新学術領域研究「トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築—多文化をつなぐ顔と身体表現」で、顔と声からの多感覚コミュニケーション研究を展開中。
    http://tanakalab.sakura.ne.jp/

SHARE THIS ARTICLES

前の記事へ特集一覧へ次の記事へ

CONNECT WITH ELLE

エル・メール(無料)

メールアドレスを入力してください

ご登録ありがとうございました。

ELLE CLUB

ようこそゲストさん

ELLE CLUB

ようこそゲストさん
ログアウト