ダイアナ妃を追いつめたのは誰? 義父フィリップ王配と英国王室“毒父”の系譜
2017/08/01(火)
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ゴードンストン校に入学する際、チャールズ皇太子(中央左)とプリップ殿下(右端)。

Photo: Getty Images

息子を「監獄」送りに

英国王室の伝統を破り、公的教育を受けさせられたチャールズ。英国の直径王族が初の試みとして公教育を受けた学校は、チャールズがこれまで接したこともないような素朴で粗野な子どもたちにふさわしい厳しすぎる規律とスパルタ教育が施され、これまで女性に囲まれて育ったお城との生活とは正反対の男子だけの異様な世界。ただでさえ繊細だったチャールズ皇太子は、案の定学校でひどいいじめに遭い心を閉ざしてしまう。「私の寮生たちは粗暴です。ひどすぎます」と手紙で訴えずにはいられず、のちにこの期間の学生生活を彼は「懲役刑」と表現している。

エリザベス女王の人生を描いたドラマ、ネットフリックス「ザ・クラウン」でもフィリップ王配のキャラクターがリアルに再現されている。演じるのはマット・スミス。

(c)Netflix

手紙で訴えるほど苦しむ息子を突き放したフィリップ殿下。チャールズの唯一の心の支えは、スコットランドに住む祖母、エリザベス王太后だった。のちにチャールズ皇太子が息子のウィリアム王子を良家の子女か学業優秀な生徒のみが集うイートン校に入学させたのは、このとき彼の身を案じた祖母のエリザベス王太后が「就学先をイートンに変えるべき」とエリザベス女王夫妻に強く勧めた経験があったからだと言われている。

Photo: Aflo, Getty Images

  • 参考資料/『Prince Charles : The Passions and Paradoxes of an Improbable Life』、『Fifty Years the Queen: A Tribute to Elizabeth II on Her Golden Jubilee』、Channel4『Diana: In Her Own Words』、BBC、「Diana: The People's Princess」

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