ダイアナ妃を追いつめたのは誰? 義父フィリップ王配と英国王室“毒父”の系譜
2017/08/01(火)
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10代のフィリップ王子。儀式用のコスチュームを纏って。

Photo: Getty Images

尊大な男

フィリップ殿下は女性や他民族に対する差別発言を繰り返し、優劣を付けたがる父親。一般人でも公演などでよく見かけるタイプ。子どもであっても勝負を付けさせたがり、勝たないと許さないし、自分が思うやり方でないと成功しても許さない。そして英国王室の伝統を良い意味でも悪い意味でも壊していくことを止めなかった。

若い頃からクリケットはプロ級のお手並み。

Photo: Getty Images

伝記作家のサリー・ベデル・スミスによれば尊大な父親であり、「フィリップ王配は支配者的な男性の典型」だった。女王になった後もマウントバッテン姓に拘り、自分が意図しない伝統は壊すが、自分にとって都合のいいルールは他人にも守らせる。女王という絶対的地位に就いてしまったエリザベス女王にとって、夫のそんな態度が悩みの種であったことがドラマ「クラウン」でも描かれている。
 
コントロール・フリークと言ってもいいフィリップ殿下の資質。もっともひどい形でその被害に遭ったのが、長男のチャールズ皇太子だった。幼い頃から女性に囲まれ、内気で繊細、そして人の感情に敏感な性格だったチャールズは、例えば大人に「いちごは茎を持って食べるものだ」(発言主は英国支配を狙っていたフィリップの伯父ルイス・マウントバッテン卿)と頭ごなしに言われると、「すでにひとつひとつ丁寧に外していた茎を、ひとつひとつ元に戻そうと」したほど、他人の指示に忠実な子どもとして育ってしまった。

おしゃれ好きとしても有名で、スーツ姿はとくに隙がない。

Photo: Getty Images

しかし、そんなチャールズを「ガーリーすぎる」と非難し、それを正すため自分が通ったという理由でバークシャーの小学校へ入れ、その後こともあろうに一般人が多く暮らす寄宿学校に送り込んだ。そこはイートンでもハーロウでもましてやウィンチェスターでもなく、自分が慣れ親しんだスコットランドの中流階級の子どもが集まるイチ学校だった。

Photo: Aflo, Getty Images

  • 参考資料/『Prince Charles : The Passions and Paradoxes of an Improbable Life』、『Fifty Years the Queen: A Tribute to Elizabeth II on Her Golden Jubilee』、Channel4『Diana: In Her Own Words』、BBC、「Diana: The People's Princess」

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