第72回ゴールデン・グローブ賞ハプニング集
ゴールデン・グローブ賞の楽しみは何といってもその自由さ。保守的と言われるアカデミー賞よりも、フランクでエッジィな演出は、大爆笑を誘うもののときに、恐ろしい空気がながれることも! しかも、司会が今回もフェイ&エイミーという毒舌コメディエンヌコンビ。ハラハラどきどきが加速しまくった今回のこのアワード、すでに危険領域。
1.祝ジョージ・クルーニー! 祝う人、祝わない人
ジョージの結婚はレッドカーペットの時点でいじられまくり。妻アマルさんのファッションも、まだ登場する前から皆がツイッター上でコーディネートを推測するなど、ファッショニスタの仲間入りを果たした様子。インタビューの受け答えもしっかりしていて、ただの“奥さん”に収まらなそうともっぱらの評判。
今回、映画界に貢献した人物に贈られるセシル・B・デミル賞を受賞した(昨年はウディ・アレン)ジョージのプレゼンターに指名されたのは、映画仲間である俳優、ドン・チードルと「グッド・ワイフ」主演で今やGG常連のジュリアナ・マルグリーズ。「彼とは長年の友だち」「私は『ER』で(妻のアマルさんより)ずっと前から共演してたの」「じゃあじゃあ、結婚式呼ばれた?」などなど、“自分の方が仲がいいアピール合戦”を繰り広げ、皆が友達になりたがると言われるジョージをいじりながら、紹介。
でも、そんな“いい人キャラ万歳”で終わらせては自由さが売りのGGの沽券に係わる! とばかりに、司会のティナ・フェイ&エイミー・ポーラーは開会直後のトークで早速毒舌を一発。「人権弁護士でガザ地区の戦争解決に云々かんぬんなどなど、世界に偉大な貢献をしているアマル・アラムディン。“彼女の夫”が今夜、世界的な貢献賞を受けるんですって!w」。それは、大した功績がないのに愛されキャラだから受賞したとの嫌味?! その後も、登壇の際にほぼすべての人が立ち上がって拍手をおくるなか、イーサン・ホーク(と隣のパトリシア・アークエット)だけが着席をキープしている姿をカメラは逃さなかった! などなど、“誰にでも好かれるキャラ”のはずが、しっかり嫌いな人も浮き彫りになったりするそんな副産物も、賞レース会場の醍醐味!