特集 2014/8/29(金)
コラムニスト山崎まどかさんによる、新・フランス女考!

本場の女子よりパリっぽい? パリに恋する女たち

パリに憧れる女の子が夢見るパリは、時に本当のパリよりも美しいのかもしれない。ジュリエット・グレコのレコードをかけて、フランスへの想いを募らせる『17歳の肖像』のヒロインを見ると、そんなことを考えてしまう。小粋で、シックで、ロマンティック。パリにインスパイアされたスタイルや作品で、私たちのパリへの想いを募らせる最新セレブはこんな顔ぶれ。

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photo : Getty Images

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パリへの憧れがセレブのファッションやメイクに出る

パリの街が好きで、片想いのような気持ちを抱いて見ているのは、日本人の女子だけではない。イギリス人だって、アメリカ人だって、パリのイメージが大好きだ。
 
現在の“パリ憧れセレブ”の筆頭といえば、アレクサ・チャンだろう。ゴダール映画のミューズ、アンナ・カリーナは、アレクサにとって、重要なファッション・アイコンのひとり。アレクサの太いアイラインは、彼女のメイクにインスパイアされたものだ。そのこだわりは、コスメブランド「eyeko」とコラボレーションして、アイラインを開発したことからも明らか。最近は、ジェーン・バーキン風のドレス・スタイルが目立つアレクサ。ロンドンからパリに渡り、セルジュ・ゲンズブールと結婚して、本当のパリ生まれの女子以上にシックなパリジェンヌになったバーキンの路線を狙っているのかもしれない。フランス人ミュージシャンの彼をつかまえる日も近いのかも。
 
ブラッドリー・クーパーとパリでのデートを楽しんでいるスキ・ウォーターハウスも、パリジェンヌの雰囲気があるイギリス人。髪の色よりも太い眉、十八歳も年上の恋人を翻弄する小悪魔な気質……。彼女がパリから学んでいるのは、ファッションのスタイルだけではないのかもしれない。

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text : Madoka Yamasaki

  • 山崎まどか/1970年、東京都出身。文筆家。映画、本、音楽などのカルチャー全般に精通し、女子カルチャーにおける日本の先駆者的存在。 2001年~2002年に雑誌『オリーブ』で連載されたコラム『東京プリンセス』が絶大な支持を受け、著書に『女子とニューヨーク』(メディア総合研究所)、『イノセント・ガールズ 20人の最低で最高の人生』(アスペクト)、『乙女日和』(アスペクト)などがあるほか、雑誌をはじめ各メディアでの執筆多数。
    http://romanticaugogo.blogspot.jp/

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