海外セレブゴシップ 2013/2/28(木)

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』拷問シーンに対する調査諮問を米国上院情報委員会が取り下げる

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』劇中の「拷問シーン」が「誤解を招く」としジョン・マケインを含む米国上院情報委員会が調査諮問を要求していたが、アカデミー賞授賞式終了後、その訴え自体を取り下げた。

(C) Columbia Pictures/courtesy Everett Collection ジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain) photo : Everett Collection/AFLO

現地時間2月25日(月)、米国上院情報委員会は『ゼロ・ダーク・サーティ』に対する調査諮問を取りやめることを決定した。
 
その後で、米国上院情報委員会のメンバーの一人は、この映画に対するCIAの貢献についてより多くの情報を収集することができたと言い、その上で、映画『ゼロ・ダーク・サーティ』の監督キャスリン・ビグローや共同脚本、プロデューサーのマーク・ボールが劇中の人物描写を書き進めるに当たって、彼らを助けることが制限されていたことが分かった、と語った。
 
報告書によると、CIAはキャスリン・ビグローと映画会社に対して拷問が実際に行われていたかどうか話していなかったのだという。
 
公開当初から国際法で違法である捕虜に対する拷問シーンが含まれているこの映画は大きな議論の的となり、映画自体が「拷問」を推進しているのではないかとの指摘も受けた。米国上院情報委員会の有力議員、ダイアン・ファインスタイン、そしてジョン・マケインもこのシーンによってCIAが婉曲に「強調された取り調べ方法」として取り上げられているのではないかと論じてきた。(米国上院情報委員会はソニーピクチャーズに対してこの映画を「全く公平さを欠いており、杜撰で誤解を呼ぶ」という内容の書簡を出している)
 
反拷問の主導者達の抗議を受けて、キャスリン・ビグローとマーク・ボールは一貫していかなる方法の拷問に反対であるという姿勢をメディアの中で貫くと共に、アーティストとしてすでに拷問がスパイ・エージェンシーに採用されており、それが結果としてオサマ・ビン=ラディン容疑者捕獲に結びつかなかったとしても、それを描く権利があると訴え続けてきた。
 
映画会社からの正式なコメントはまだ発表されていない。

text : Ryoko Tsukada

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