スーザン・サランドン、疑惑のウディ・アレンを批判
2014年に養女のディラン・ファローから「幼い頃に性的虐待を受けた」と告発されたウディ・アレン。フランス人コメディアンに続き、今度はスーザン・サランドンが真面目に彼の疑惑について言及したそう。
ウディ・アレンの養女ディラン・ファローに対する性的虐待疑惑について、先週カンヌ映画祭で行われたスクリーニングでフランス人コメディアンがアレン本人の前でジョークにしたことは昨日のニュースでお伝えした通り。これに続いて先週末、スーザン・サランドンがカンヌで行なわれたシンポジウム「Woman In Motion」で「アレンは子どもを性的に虐待したと思う。これは正しいことではない」とアレンをはっきり批判したそう。
今回のカンヌで、アレンの疑惑について言及する事件が続いたのにはある背景が。映画祭の開幕直前にアレンの息子でジャーナリストのローナン・ファローが「ハリウッドリポーター」にコラムを発表。姉のディランがアレンを告発したのに、マスコミは大物映画監督であるアレンを守り、真実を追求しないと指摘、「マスコミの沈黙は間違っている。それは性的虐待の犠牲者に、声を上げる苦しみが報われないというメッセージを送り、社会が誰を守り、誰を守らないのかを伝えることになる」とマスコミの態度を批判したそう。
先日のフランス人コメディアンのジョークもスーザンのコメントも、おそらくこのローナンのコラムを受けたもの。疑惑の真偽は明らかにされていないなか、ローナンの指摘に他の映画人やマスコミがどう反応するのか、それとも沈黙を守り続けるのか、今後の動きに注目したい。
text : Yoko Nagasaka