ベネディクト・カンバーバッチ、シリア難民救済を訴える
世界的問題となっているシリアの難民問題。ベネディクト・カンバーバッチが彼らを支援するスピーチを発表。
現在深刻化しているシリアの難民問題。ベネディクト・カンバーバッチがNGO団体「セーブ・ザ・チルドレン」のキャンペーン“ヘルプ・イズ・カミング”に参加、動画でメッセージを発表。
冒頭で「2015年、世界には1950万人の難民がいます。これは歴史上最大であり、その半数が子供です」と衝撃的な数字が発表されたのに続き、カンバーバッチは詩人ワーサン・シャー(Warsan Shir)の“Home”という詩を暗唱。
「誰も自分の家を離れようとは思わない/自分の家がサメの口に飲み込まれなければ/あなたはただ国境を逃げる/そのとき街全体が同じように逃げているのを知る」「あなたは理解しなくてはならない/誰も子供をボートに乗せようとはしない/地上よりも水の上が安全でなければ」という一節を紹介してから、「この悲劇を守られた子供たちとともに安全な家で見ている人間として、あなたたちに言いたい。私たちはあなたの姿を見て、あなたの声を聞いています。そして助けが今向かっています」と難民の人々を励ましたそう。
カンバーバッチは現在上演中の「ハムレット」の舞台でもカーテンコールでこの詩を暗唱、イギリス政府の対応の遅さを批判したとか。現在は主にヨーロッパを中心に問題になっているけれど、支援は世界的な課題。カンバーバッチの訴えに耳を傾けてみて。
text : Yoko Nagasaka