2017/4/24(月)
アン・ハサウェイ、自分の中の女性嫌悪を告白
男女の区別なく育児休暇を付与する大切さを訴えるなど、ジェンダー格差問題に取り組むアン・ハサウェイ。かつて女性監督と仕事をしたときの自分の態度について分析した。
先週テレビ番組に出演したアン・ハサウェイ。2012年の映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』で女性監督のロネ・シルフィグと仕事をしたときのことを振り返り、「監督に反抗していた」と告白。 「彼女をもっと素直に信頼しなかったことを後悔している」「今になって考えてみると、彼女を他の監督を信頼するように信じなかった理由は彼女が女性だったからではないかと思う」「彼女に対して、自分の中にあるミソジニー(女性嫌悪)を見せていたのではないかと思うと怖い」と率直に語った。
さらにこれまで出演作を選ぶときも、監督が男性なのか、女性なのかが無意識のうちに関わっていたのではないかと分析。「脚本を受け取ったとき、それが女性監督の作品だと欠点にばかり目が行く。男性監督の作品だといいところに目が行くの。私は積極的に女性監督と仕事をしたいと思ってきた。それでも私はどこかにそういう意識を持っていた」。
これはアンだけ、女優と監督の関係だけの問題ではなさそう。男女の格差を考える上で、同性に対する嫌悪や差別意識をアンのように改めて見つめ直してみたい。
text : Yoko Nagasaka