アカデミー賞でも注目! この春、観るべき映画3本
いよいよ授賞式が迫り、盛り上がりが最高潮に達している第87回アカデミー賞。今回は、アカデミー賞にもノミネートされているこの春公開の注目作3本をピックアップ、見どころをご紹介!
エディ・レッドメインの演技は一級品!
『バードマン~』の対抗となるのは、すでに日本では公開しているリチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』だが、今年は英国映画も勢いがある。
『博士と彼女のセオリー』は、“車いすの天才”としても知られる理論物理学者スティーブン・ホーキング博士と前妻のラブストーリーに焦点を当てた伝記映画だ。ケンブリッジ大学の大学院在学中にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命2年の宣告を受けるが、文学部で詩を学ぶジェーンの愛を支えに難病に立ち向かう。やがて、3人の子どもにも恵まれるが、ふたりの感情にも変化が……。
現代の宇宙理論に大きな影響を与えた天才のユーモアあふれる素顔、お互いを思いやりながらも違う道を歩み始める切なさ。人生の機微を描いた心にしみるストーリーだ。ホーキング博士を演じたのは『レ・ミゼラブル』(2012年)での好青年マリウス役でも人気の英国の若手実力派エディ・レッドメイン。ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)主演男優賞を受賞したが、博士の身体的特徴を研究しつくし挑んだその演技は一級品。アカデミー賞ではマイケル・キートンという強豪がいるが、まさにオスカー級のパフォーマンスである。
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『博士と彼女のセオリー』
監督/ジェームズ・マーシュ
出演/エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ
配給/東宝東和
公式サイト/http://hakase.link/
2015年3月13日(金)~、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
text : Atsuko Tatsuta