第67回カンヌ国際映画祭、受賞結果と注目作を振り返り!
2014年5月25日に幕を閉じたカンヌ映画祭。今後1年の映画のトレンドが決まるといわれるカンヌでの現地取材を終えた立田さんが、今年の受賞結果と今後注目すべき作品を解説!
気鋭グザヴィエ・ドランが審査員賞を受賞!
さて、今年のコンペの受賞作は以下の通り。
●パルムドール(最高作品賞)
『ウィンター・スリープ(原題)』ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督(トルコ)
●グランプリ
『ザ・ワンダーズ(英題)』 アリーチェ・ロルヴァケル監督(イタリア)
●監督賞
ベネット・ミラー 『フォックスキャッチャー(原題)』(米国)
●脚本賞
アンドレイ・ズビャギンツェフ、オレグ・ネーギン(ロシア)
●審査員賞(2作品に)
『マミー(原題)』グザビエ・ドラン監督(カナダ)
『アデュー・オー・ランガージュ(原題)』 ジャン=リュック・ゴダール監督(フランス)
●最優秀女優賞
ジュリアン・ムーア 『マップス・トゥ・ザ・スターズ(原題)』
●最優秀男優賞
ティモシー・スポール 『ミスター・ターナー(原題)』
パルムドールはすでにカンヌで2度のグランプリと監督賞の受賞歴のあるトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイランが下馬評通り、順当に受賞。審査員賞は、日本でも『わたしはロランス』などで人気急上昇中の25歳の気鋭グザヴィエ・ドランと83歳の巨匠ゴダールが同時受賞。個人的にはドランには、もっと上位の賞を受賞してほしかったが、彼のキャリアはまだ始まったばかり。次回を期待しよう!
text : Atsuko Tatsuta