セレブコラム 2014/5/30(金)
立田敦子のセレブBUZZ/第67回カンヌ国際映画祭

第67回カンヌ国際映画祭、受賞結果と注目作を振り返り!

2014年5月25日に幕を閉じたカンヌ映画祭。今後1年の映画のトレンドが決まるといわれるカンヌでの現地取材を終えた立田さんが、今年の受賞結果と今後注目すべき作品を解説!

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左から、『クラウズ・オブ・シルス・マリア(原題)』で演技を大絶賛されたクリステン・スチュワート、ジュリエット・ビノシュ、オリヴィエ・アサイヤス監督、クロエ・グレース・モレッツ(写真上)。『マップス・トゥ・ザ・スターズ(原題)』出演のロバート・パティンソン、ミア・ワシコウスカ、最優秀女優賞を受賞したジュリアン・ムーア、ジョン・キューザック(写真下)。  photo : Getty Images

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ハリウッドスターも続々来場

ここ数年は、不況のためプロモーションを目的としたハリウッド映画は影を潜めたが、ハリウッドスターの来場が少なくなったかというと、そうでもない。なぜならば、コンペに入るような作家性の高い作品にスターがこぞって出演するようになったからだ。
 
たとえば、カナダの巨匠デヴィッド・クローネンバーグの『マップス・トゥ・ザ・スターズ(原題)』は、題材そのものがセレブリティの暗部をモチーフにした作品だが、出演者もジュリアン・ムーア、ロバート・パティンソン、ジョン・キューザックらスターがずらり。パティンソンといえば、元カノのクリステン・スチュワートがフランスのオリヴィエ・アサイヤスの英語映画『クラウズ・オブ・シルス・マリア(原題)』でジュリエット・ビノシュやクロエ・グレース・モレッツと共演している。こちらもスター女優の内幕を描いた作品。なんだかシンクロニシティにしては出来すぎているが、この作品でのクリステンは、“キャリア最高の演技!”と大絶賛されている。ついに『トワイライト』シリーズの呪縛から脱せられるときが来たのかも。『カポーティ』のベネット・ミラー監督の『フォックスキャッチャー(原題)』では、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ、そしてTVシリーズ「ザ・オフィス」でブレイクしたコメディアンのスティーヴ・カレルのシリアスな演技が光った。この作品は来年のオスカーレースにも絡んできそう。
 
名優トミー・リー・ジョーンズの監督作『ザ・ホームズマン(原題)』では、ヒラリー・スワンクも体当たり演技をみせたし、カナダのアトム・エゴヤン監督の『ザ・キャプティブ(原題)』はライアン・レイノルズが主演、ベルギーの巨匠ダルデンヌ兄弟の『トゥーデイズ・ワンナイト(原題)』は、マリオン・コティヤールが主演と、終わってみれば、スターがレッドカーペットを毎晩のように賑やかした年だった。

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text : Atsuko Tatsuta

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