フランス式 ベジテラピー/ドクター ジャン・ヴァルネのメモから【Vol. 9 レタス―Laitue】

「レタス」を見直す

ほとんどが水分からできている「レタス」。栄養効果は期待できないのでは、とあなどるなかれ。ちゃんと美肌に不可欠な栄養素を幅広く含んでいる。そんなレタスの賢い摂り方って?

美肌成分をバランスよく含む葉野菜のエース
約95%は水分からできているレタス。けれど、含有量は多くないもののビタミンEやビタミンC、β-カロテンやカリウムなど、美肌に不可欠な栄養素を幅広く含んでいる。なかでも注目すべきはビタミンE。活性酸素を抑えて体内の酸化を防ぐ働きや、血行をよくする働きがある。脂溶性ビタミンなので熱に強く、加熱しても栄養素が損なわれないのが特徴。ソテーしたり炒め物に使えば、量もたっぷり食べられるのでおすすめ。レタスが余ったら冷凍しておくとよい。繊維のシャリシャリ感は失われるが、スープや味噌汁、炒め物にするなど、加熱することでおいしく食べられる。
  
根付きレタスで栄養キープ
根が付いた状態のレタスを見つけたら、根の部分を水につけておくこと。こうすること でビタミンの減少を防ぐことができ る。ちなみに採れたてののレタス100gには、2種類のビタミンEと17.7mgのビタミンCが含まれるが、根を取ると3日後にビタミンCの量は4mgに まで減ってしまう。
   
白い液体「ラクチュコピクリン」が語源
レタスを切ったときに出てくる白い液体に含まれる苦み成分「ラクチュコピクリン」。自律神経のバランスを整え、高ぶった気持ちを穏やかにして安眠を促す作用があるこの成分がレタスの語源ともいわれる。

ヴァルネ博士のレタスレメディ(種蒔きのものを使う)
効果/催眠効果、便通の改善、デトックス、食欲増進(食事の最初に摂ると消化の腺が活性化される)、皮膚軟化薬、血糖値を下げる
  
■レタスの煎じ薬
レタス75g、水1リットルを鍋にかけて弱火で30分煮る。
その煮汁を、食間に飲む。1日でコップに3杯を目安に。
リラックスでき、安眠を誘う。

レタスでビューティケア

■レタスの薬用湿布
やけどや膿瘍に。
レタスの葉を、人肌に温めた浸るくらいのオリーブオイルで油通しする。
よく冷まし、油を軽くふき取ってから患部に貼ってしばらく置く。
   
■レタスの種のスキンローション
皮脂バランスを整えるローションに。敏感肌にもOK。
レタスの種子小さじ1+カップ1杯の水を煎じる。
 
■ニキビ用レタスローション
水1リットル、レタス1個を弱火で30分煮る。
冷ましてニキビが気になるところに塗布。
  
※効能には個人差があります。
※使用・服用により体調や肌の調子が優れない場合は直ちに使用・服用を停止してください。

photo : Yusuke Kinaka

  • 日下部知世子
    Chiyoko Kusakabe/フランス、マダガスカルなどでアロマテラピー(芳香療法)・フィトテラピー(植物療法)を修める。故ジャン・ヴァルネ博士よりアロマの哲学を受け継ぎ、後継者マダム・ティフィーヌに師事。2001年ヴァルネ夫人より正式継承者として承認される。国内・海外を含めたスパ施設のプロデュースやコンサルティング、心身に効果をもたらす化粧品開発でも活躍。   
    http://chiyokokusakabe.com/

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