最強の色、赤を味方につける術
その最強の色を自分の味方につける術を、フランス女性は生まれながらに知っている。まるでDNAに組み込まれているかのように。あるいは祖母から母へ、母から娘へと美意識のバトンを渡していくときに、赤という色の効用も受け継がれてきたのかもしれない。
イネス・ドゥ・ラ・フレサンジュ(Inès de la fressange)
フレンチ・シックを体現するイネスほど赤をノーブルにまとえる女性はいないだろう。スカーフで顔まわりに赤を配し、肌をきれいに見せるテクニックはパリジェンヌの得意技。
photo : GettyImages, Aflo text : Shoko Matsuzawa