パリジェンヌのフレグランス白書[Vol.1 アンヌ]

“お気に入りはゲランの香り”――アンヌの場合

パリジェンヌにとって、香りはアイデンティティ。小さなころから数々のフレグランスに触れ、慣れ親しんだ彼女たちの、好みやつけこなし方を探ります。

【今回のパリジェンヌ】

アンヌ/生まれも育ちもパリという根っからのパリジェンヌ。17歳の頃からモデルを始め、現在は女優としても活動中。11区在住。

 
――フレグランスヒストリーを教えて。
初めてつけた香水は、確か12歳か13歳のバースデーにとおばからプレゼントされた「キャシャレル」の“アナイス・アナイス”。そのあとに、「ジバンシィ」や「ヒューゴ・ボス」などの香水などいろいろ試した時期もあったわ。でも私にとって特別な香りに出合ったのは19歳のとき。バカンスに出かけたギリシャのクレタ島で、「ゲラン」の“マイ アンソレンス”の香りを知って、もう瞬時に恋に落ちたの。こんな体験は初めてだったわ。
 
――今いちばんお気に入りの香りは?
それ以来、「ゲラン」の“マイ アンソレンス”ひと筋なの。でも残念なことに、1年くらい前に販売を終了してしまったのよ。その前に買いだめをしたので、あと2つボトルが残っているけれど、それがなくなったら次の香りを探さなければならないわ。
 
――どんな香りが好み?
香りそのものは強すぎず、つけていて心地よくて、優しい感じ。どぎつい香りはすきじゃないの。

――香水のつけ方を教えて。
あんまりこだわりはなくて、いたってシンプルよ。毎朝出かける前に、首元の左右にスプレーをシュっとするだけ。夜にスペシャルな予定があるときには、出かける前にもういちど香水を重ねるわね。

 
――ファッションや出かける場所、会う人によって香水を変える?
ひとつの香りを使い続けるタイプだから、変えないわ。

  
――香り使いで参考にしている人はいる?
うーん、参考にしているわけではないけど、マリリン・モンローの香水のエピソードに憧れるわね。「寝るときに身にまとうのは 数滴のシャネルの5番」って言ったのよね。

――パリで香水を買う場所は?
「ゲラン」の香水を使っていたのでほとんどはシャンゼリゼ通りのゲラン本店で。プランタンなどの百貨店で買うこともあったかな。海外へ出かける前に、空港の免税店で購入することもあるわね。
 
――パリジェンヌと香水の関係ってどう思う?
私はいつも同じ香りをまとっているから、この香りはもはや私の一部って、友人には認識されているみたい。私ほど極端じゃなくても、パリジェンヌは誰にも「自分にとっての特別な香水」をもっていると思うわ。あとは友人同士、ギフトとして贈り合うことも多いわね。
  
――ずばり、あなたにとって香水とは?
外的環境から自分を守ってくれるさなぎか繭、そんな存在かしら。香水をつけたときに快適な気分でいられることが重要なの。

マイ アンソレンス オードトワレ/ゲラン(販売終了)
チャーミングなラズベリーが香るフルーティなトップノートから、ジャスミンやアーモンドブロッサムのモダンなフローラルのアロマ、ベースにはトンカビーンズやパチョリをたたえたフェミニンでエレガントな香り。彫刻家セルジュ・マンソーのデザインしたアイコニックなボトルも印象的。

photo & text:Marie Ueda

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