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イタリア越しに見る日本
“HAIKU”や“KI”という名前の香りを発表したり、日本通のようだけど、日本文化のどんな部分から影響を受けている?
「ずっとサムライが好きだったんだよ、『武士道』も読んだしね(笑)。サムライは、戦う存在だけれど、礼儀を重んじたり、とてもインテリジェンスなイメージ。サムライにパッションを感じて、そこから日本が大好きになった。それで、“HAIKU”をはじめとする日本名の香りをつくったんだよ。特に“Mo Xi”という香りは、芸者をイメージした、日本らしい香り。イタリアでも、とても人気が高いんだ。実はこの香水は、パリに住む日本人に協力をお願いして完成した香り。だから、日本人の感覚からも遠すぎない仕上がりになったと思うよ」
日本をイメージする香りは?
「やっぱり“酒”や“抹茶”かな」
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ミルコ・ブッフィーニ/「ミルコ ブッフィーニ フィレンツェ」クリエイティブオーナー
トスカーナ州プラート地方出身。100年前から家族が経営するベーカリーで、幼少期から製造業を目の当たりにし、手作業や自然であることの大切さを実感。「女性に振り向いてもらうには、内面や外見を磨くのも大切だけれど、香りをまとうこと」、とプレゼントされた香水がきっかけで、フレグランスの世界に興味を持ち、2013年AWに「ミルコ ブッフィーニ フィレンツェ」をローンチ。日本文化への造詣も深く、日本名のついた香りも数多く発表している。