日常でできる黒ずみ対策は?
「やはりサイズが合わない下着をつけたり、肌に合わない素材をつけていると、搔いたりこすれることで色素沈着を起こします。また、体型がぽっちゃりしている人が股ズレで黒ずむ場合もあるので、下着選びと体重管理が大切になってきます。
デリケートゾーンは皮膚が薄くて乾燥しやすいので、何より重要なのは保湿です。手持ちのもので構わないので、毎日しっかりと気になる部分に塗布しましょう。坐骨やお尻の皮膚は逆に厚みがあり、こすれて乾燥するとどんどん硬くなって、なかなか黒ずみが消えなくなってしまうので、皮膚を柔らかくしてあげるためにも保湿が効果的です。
そして洗いすぎも要注意。陰部に対しては不潔なイメージが強いため、みなさん強めに洗う傾向にあるのですが、通常の皮膚の40分の1も薄くデリケートな部分のため、洗浄力の高いもので洗ったりゴシゴシしてしまうと、当然色素沈着、乾燥の原因になります。トイレットペーパーを使う際も強めに拭く人が多いですが、おさえた後に少し動かす程度で本当は充分。さらに理想を言えば、トイレットペーパーも質のいい、柔らかいものを選んでほしいです。一日に何回も使うものなので、極力優しい素材でていねいにデリケートゾーンを扱うことで、摩擦や乾燥を防ぎ、黒ずみを予防しましょう」(福山先生)
photo:Getty Images
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<お話を聞いた人>
福山千代子先生 /アヴェニューウィメンズクリニック院長
金沢医科大学卒。日本産科婦人科学会専門医。女性スタッフのみで運営する「アヴェニューウィメンズクリニック」にて、女性の美と健康を日々きめ細かくサポート。デリケートゾーン外来では外陰部のしらが脱毛ほか、ニオイや汗に関する治療、お尻やVラインの黒ずみケアなどを行う。
https://www.aw-clinic.com/