デリケートゾーンの黒ずみの原因って?
「もともとメラニン色素の多い人は色素沈着しやすい傾向がありますが、基本的にデリケートゾーンの黒ずみは思春期を境にホルモンの影響で起こります。おばあちゃんと子供の陰部・乳首は黒くないのは、この影響がないからです。
ホルモンの影響で黒ずんだ部分に関しては、正直、ホルモンが出ている以上なかなか薄くならないのが現実です。一時的にレーザーで少し薄くしたとしても、やめれば半年程度ですぐに戻るので通い続ける必要があるうえ、特に妊娠中はエストロゲンが高くなるため、さらに濃くもなります。その意味で、多少の諦めは必要かもしれません。
ただ、当院の黒ずみ治療でいちばん多いのが、お尻の坐骨上と、脚のつけ根のそけい部で下着がこすれる場所の黒ずみ。坐骨上は骨や骨盤の位置、お尻のお肉の少なさなどで、座ったときに肌が擦れることで起こります。そけい部はやはりキツい下着を履く、ナイロンなどの下着が合わずに搔いてしまった結果、くすみが生じるケース。これらは後天的についたものなので、ある程度は解消できる余地があります」(福山千代子先生)
photo:Getty Images
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<お話を聞いた人>
福山千代子先生 /アヴェニューウィメンズクリニック院長
金沢医科大学卒。日本産科婦人科学会専門医。女性スタッフのみで運営する「アヴェニューウィメンズクリニック」にて、女性の美と健康を日々きめ細かくサポート。デリケートゾーン外来では外陰部のしらが脱毛ほか、ニオイや汗に関する治療、お尻やVラインの黒ずみケアなどを行う。
https://www.aw-clinic.com/