繊細なニュアンスがものを言う大人のグランジメイク／サンローラン
 
90年代リバイバルの流れにのって、トレンドキーワードとなったグランジスタイル。エディ・スリマンが手掛けた「サンローラン」の秋冬コレクションにも、カリガール風にフレッシュな進化を遂げたルックが勢揃い。反骨精神をあらわにしつつ、ブランドのDNAを組み込んだフェミニンな一面をのぞかせたルックでは、意外にも目元にのみポイントを置いた繊細なタッチのメイクが今年らしいニュアンスを漂わせた。　

●アイ
大胆に跳ね上げたキャットアイや、パンクマインド全開のダークカラーな色味はあえて使用せず、エレガントな漆黒のアイラインで囲った目元に肌なじみのよいアイカラーでミニマムに立体感を演出。今年のグランジメイクは、ダーティな印象に陥らないようにご用心！
　
●肌
かつてのグランジスタイルからするとメイクでもラフさを全面にアピールしそうだが、今年の秋冬シーズンは上質な肌をミックスするのが「サンローラン」流。軽さがあるのに毛穴レスでなめらかなベースメイクが、アイメイクを引き立てる。　
　
●リップ
肌にとけこむようなシアーな発色で可憐に仕上げるのがポイント。ピンクトーンのリップで唇の印象をソフトに消して。目元と合わせて、強さとフェミニニティが見事に共存したモードなメイクバランスの出来上がり。